クリスマスイブは…

ローザンヌでの2回目の冬を早くも迎えてしまった。

学科のほとんどの人たちはクリスマス休暇で不在だったが、そのぶん静かで論文執筆が捗った。論文を書くことで投稿前に解明する点ははっきりしたのだが、なにぶん解析方法が思いつかない。これは休暇中にじっくり考えるほかない (来年のmid-thesis exam の前には初稿を書き上げてできれば投稿したい…)。

 

今日は、ローザンヌにインタビューを受けに来ると言うインドの女の子からの質問に答えていた。いろいろ質問されたが、やはり「スイスって物価高いの?」というのは懸案事項らしい。回答としては「スイスの給料自体も高いから暮らせる。ただし家賃と保険料の支払い額が大きいので、支出額をどうコントロールするかが問題」といった感じ。

 

(25/12 誤字脱字修正)

 

 

滞在許可証の更新

ローザンヌに来て早いもので、大体1年 (正確には11ヶ月)が経ってしまった。

そう、滞在許可証の更新の時期である。

こちらの博士課程に正規留学している場合の、許可証の仕方をメモしておく。

用意するもの

  • 役所から届く滞在許可証の更新のお知らせ
  • パスポート
  • 現在の滞在許可証
  • 大学との契約書
  • Unil あるいは EPFL からもらえる認証 (attestation)
  • 97 フラン

契約書と認証は human resource (HR) から前もって送られてくるので、サインして役所に出すだけ。

手続き自体はサクッと終わったが、果たしていつ許可証が届くのか…?

 

追記 8/15日 Poste で回収

夏の学会

今年の夏の学会参加予定表

7月 MMEE 2019, リヨン, フランス

8月 ESEB2019 , トゥルク, フィンランド

 

どちらも口頭発表で同じネタ (学会前にプレプリントを投稿します)

(7月17日更新)

プレプリントをアップロードしました。こちらへ

これで奨学金もらっている中島記念財団への報告書と一年目の進捗レポートが書ける…

新しい論文

スイス行く前 (DC1 時代) にやった仕事が Journal of Theoretical Biology でアクセプトされました。

なんとか年度内に終わってよかった。

これで日本に残してきたお仕事は全て片付いたはず…

 

追記

Publons のアカウントを作ってみた。h-index とかがグラフで出るし、ORCID との連携で設定も終わるからすごく楽。

paperカテゴリーの記事

休暇

3月中に休暇を取っていろいろなところに出没していました:

  1. 恩師である嶋田正和先生の最終講義
  2. 関東地区生態学関係修士論文発表会 (外部審査員として)
  3. 第66回日本生態学会 (口頭発表、若手の会)

駒場時代の友人、教員の方とも会えてエネルギー補給できたので良い休暇だった。手元にある論文、さっさと片付けねば。

今後の学会発表 (2019 春)

春の学会発表予定

日本生態学会 第66回大会 (3/15-19)

  1. 口頭発表 (3/16, 13:15-, Session: Evolution). Microbial public goods game in a toxic environment; to degrade or to be resistant? S. Shibasaki & S. Mitri
  2. 若手企画:研究の魅せ方、伝え方を考える (3/16 19:00-) 発表者

1 は英語、2 は日本語 (少なくともスライドとポスター)。なぜか 1は数理ではなく Evolution のセンションに飛ばされている…

授業など

ローザンヌに来てから。少し更新が滞ってしまった (主に、生活の立ち上げに忙しかったのと、Wordpress のアップデートに手間取ったためである)。

秋学期の授業がようやく1月から始まった。ローザンヌ大学の博士課程ではでは秋・春学期をさらに各3ヶ月ごと分けて、合計4タームに分けている (ちょうど東大のS1, S2 タームなどに近い)。そのため、秋学期も9-11月期の授業があったのだが、これの履修登録期間が8月末だったので、9月入学の自分は履修しなかった。このような都合で秋学期後半から授業開始となった訳である。

ローザンヌ大学の博士課程では、修了までに12単位要求される。おそらく日本の大学院と同程度に少なくて済むだろう。また、面白いことに、学会発表やワークショップでも単位が獲得できるので、かなり座学は少なくて済む。個人的には、博士まできたら必要なことは自分で勉強するものと思っているので、必要単位数が少なくて済むのは嬉しい。ただし、1年目終了までには4単位の取得が義務付けられている (落としたら、クビなのだろうか?)。そのうち2単位は、チュートリアル (いわゆるセミナーや輪読会) になっている。チュートリアルは自分の専門と被らなくて良いとされているので、専門外の知識獲得+論理的思考の練習が目的と思って良いのだろう。東大にいた頃は、本郷キャンパスに縁がなかったので、医学系の講義をとってこなかった。そこで、ローザンヌ では医学よりの微生物学・遺伝学のチュートリアルを取ることにした。

平行して、研究も進めている。これは今月から執筆に入ったので、夏までにプレプリントを公表できるはず。詳細はその時に。夏に行われる学会にも出すことにしたので、そこでも宣伝するつもりだ。

こう見てみると、授業+論文執筆 (+ 各種プレゼン準備) +奨学金への報告書執筆と、やることが多い。ここで、査読中の論文が返ってくるとしんどいな。イースターまでには片付けて、じっくり休みたい。

スイス での銀行口座と各種保険に関して

スイス で給与を受け取るのには、スイス 銀行口座の銀行口座が必要になる。また、スイス での居住者は健康保険 (日本ではシステムがやや違う)の加入が必須となる。保険は CSS で, 口座は La Poste で作ったが、どちらもスイス の携帯番号と仮滞在カード?、大学との契約書、アパートの契約書があれば事足りた。仮滞在カードは住民登録から 24時間経たないともらえないので、さっさと役所に行って翌日の半日使って各種契約をするのが効率的か。

スイス での滞在許可証に関して

スイス へ留学などで来る人にとって、おそらく一番めんどくさいのが滞在許可証の問題だと思う。ネット上にもいくつか情報が落ちているが、おそらく滞在場所 (canton)・期間・身分によって違いそうなので、一例として残しておくことにする。もし、UNIL や EPFL でPhD を取ろうとしている人がいたら参考までに。

  • 場所: ヴォー州 (Canton de Vaud)、Lausanne
  • 期間: 3~5 年 (日本人は一年ごと更新)。3ヶ月未満ならそもそも permit 不要
  • 身分:正規留学の博士課程学生 (訪問研究者や学振研究員のように、日本に所属があって給与が日本から出るのではない)

なお、日本人はビザはいらない (そのせいで空港で出国の際に色々と説明させられる)。また、入国前に、秘書さんに色々な書類を要求されたので、出したところ、短期滞在用の 書類をもらった。これがないと入国できないらしい (よく分からん). なお、手元にコイツが来たのが 9/3 で契約開始が 9/1 だった件…

 

提出した書類

  • パスポート
  • 入国日やスイス での滞在場所の記入用紙 (役所にもあるがネット上でもダウンロードできる)
  • アパートの契約書 (出国前に手配できた)
  • 大学との契約書 (PhD student は雇用された研究者なので、契約書もあり、がっつり税金も引かれる)
  • 戸籍謄本 (の英訳. 仏訳や独訳、伊訳でもいいらしいが…)
  • パスポートサイズの写真 (スイス だとサイズが違うという話もあるが、ここやmetro の定期券購入時は、同じサイズでOK だったのでよく分からない)。
  • 手続き料 147 CHF (ここはスイス なので値段については触れない)

多分、契約書の部分が PhD student 特異で, 修士や学士はまた違うと思う (ネットを見るに奨学金や残高証明なのか?)。分からないことがあったら、大学の welcome センターなどに確認するのがいいかもしれない (UNIL の welcome センターはこちら).

書類提出から 24 時間後に、仮カード? Attestation de résidence が20 CHF でもらえる。